【売約済】ブロムシュテット／ドヴォルザーク:交響曲第8番、シューベルト第6番

①ドヴォルザーク：交響曲 第8番 ト長調 作品88
②シューベルト：交響曲第6番 ハ長調 D. 589

指揮・ヘルベルト・ブロムシュテット
シュターツカペレ・ドレスデン
録音：1974年

ドヴォルザークはシュターツカペレ・ドレスデンの美質が120％発揮された演奏で、最高傑作の一つにも挙げられる名演です。こっそり輸入廉価盤で発売されたため、音楽雑誌ではほとんど取り上げられることはありませんでしたが、評判が評判を呼び、かなりのセールスを記録したCDです。

抑制をきかせた極上のサウンドと、細部の美しさ、弦楽器群の奥から聞こえてくる木管、金管楽器群の柔らかさ、メロディの宝庫といえる名曲だけに、胸の高鳴りを感じさせてくれる演奏です。全楽章聴きどころ満載、ここまで意味深く、そして美しく演奏された例はないでしょう。情感に溺れるわけでもなく、かといって無表情にならない、音楽を感じ切った深い呼吸は、現在ではどのオケ、指揮者にも聴けなくなってしまったものです。

ブロムシュテットとドレスデンとの共演の中でも１、２を荒そう名演です。抑制をきかせた極上のサウンドと、細部の美しさに定評があるブルックナー演奏にも匹敵すると思います。演奏形態はブルックナーの時と違い、きわめてあつい物を感じさせる。ブロムシュテットの意外な一面がみることができた。

ドボルザークの第８番がこんなにも美しい曲だったと、思い知らせてくれる一枚です。第一楽章が力強いだけに、第二楽章の甘く典雅な響きが引き立ちます。そして、均整のとれた第三楽章へと展開し、華々しくフィナーレを迎えます。古今の録音中、極めつけの逸品として、お奨めします。

1974年の演奏、若々しく生気に満ち、カラヤン／ウィーン・フィルのデッカ盤に匹敵、マッケラス／フィルハーモニアの渋く愛情一杯の演奏に劣らない、見事に熱く、感情込めた演奏。ブロムシュテットを見直した1枚。シューベルトは聴きなれたアバド／ヨーロッパ室内管との違いにあんぐり。この人らしく、勢いで流すことなく、ドレスデンの美音を、生かした生気と重厚感もある演奏。ルカの録音も良し。

輸入盤【廃盤】盤面傷無し 12　miruno様

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